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Posts Tagged ‘デザイナー、職能’


『資本主義からの逃走』  
*「政権交代は静かな革命だが、
   バランスを崩しつつあるかも・・・」*


   


     12月 29th, 2009  Posted 9:00 AM

日本の政権交代が「静・革命」であってほしいのです。
私はこのことを一市民・一国民として願っています。
しかし、どうみても政治方向の選択は、
革新でもなければ、無論、保守でもありません。
「バランス感覚を失ったまま、社会主義的な政治決定」が
進行しているように思えてなりません。

そして、
そうした傾向に対して、あらゆる専門的な職能も、
大学人もまったく発言もしないのです。
その状況が私は怖いし、
インテリ階層の無責任さを感じます。
あらゆる意味で人間存在への思索において、
バランス感覚を失っているのかもしれないと思います。

四季感覚

日本には、「四季感覚」があります。
「四季感覚」は、
日本人のバランス感覚を育んでくれたのです。
私は北陸生まれなので、冬になれば、「雪」景色が、
ほとんど私の遺伝子から肉体にあると思います。

教え子が訪ねてくれます。
ほとんどが、インハウス(企業内)デザイナーです。
必死に担当分野に取り組んでいます。
彼らの将来を、この国の政治に任せていいのだろうか?
とさえ、思えるのです。
GDPに対して192%の借金国家となっている日本、
とてもあやふやな政治指導、
指導力無能さを国民は断罪もできないのです。
そして、デザイン界での出来事を
若いデザイナーは勘違いをしています。
いい加減になってきた「デザイン制度」は
見限って見ているようです。
さて、教え子のどれだけが、
日本のデザインを牽引していってくれるのでしょうか?

そのためにやはり「理想主義」に政権交代がバランスを
取ってほしいと願わずにはいられません。
私は、このまま「過激さ」を失わずに、
2010年を迎えたいと思っています。

なぜなら、教え子たちの未来、日本の未来で、
彼らの「デザイン」が実現して、
「豊かな国家」
それは、決して「社会主義的な国家」ではありません。
社会主義の過ちは、20世紀末に確認したはずです。


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11月23日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     11月 23rd, 2009  Posted 9:51 PM

11月23日 仏滅(壬申)

まず自分が使いたいから、
絶対にいまいましくないモノを
設計して作って世に出す。
それを自分が使うことになる。
だから、デザイナーは
「王様のような生活に近づける」
という職能である。

『デザインの極道論』いまいましい


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