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『ロボット学者第一人者・森政弘先生の講義 その2』


   


     7月 27th, 2014  Posted 12:17 AM

森先生自作の講義演出用の回路模型は二つあり、
その一つは、シャープペンシルの芯に電流が流れて煌めきました。
聴衆からは会場が光輝きを見て、全ての人たちは感動しました。
とても繊細なワーキングモデルだけに、
先生が怪我をされないようにとみんなが思っていた雰囲気でした。
そして、私にとっても強烈な「臨済録」の一節が提示されました。
・・・仏に逢えば仏を殺し
・・・父母に逢えば父母を殺し
・・・祖師に逢えば祖師を殺し
この講義で私はこれまでの大疑問が理会に達するのでは・・・
そのシャープペンシルの芯が光輝くのを見て、
先生に質問をしました。
その芯が燃えて光輝く一瞬が「生きていることですか?」と。
先生は、そのシャープペンシルが燃え尽きて、芯がより細くなり、
そして折れる実物を私に見せていただき、
「違うよ、光輝いて燃え尽いているここも人生なんだよ」。
私は、3度も冥府への道に行ったことを話しました。
最初は、交通被災で、もし放置しておいても体力があれば、
手術をということで、真っ暗闇の道に佇んだことがあります。
2度目は、草月会館で講演をして会場が真っ暗になり、
講演終了ですぐに羽田から小松空港、そしてそのまま入院、
やはり冥府らしき真っ暗闇にいました。
3度目は、「重篤ゆえ」という敗血症・多臓器不全死直前でした。
祖父が私の作品集を持って、「もう来てもいいだろう」、
「まだですよ」と母の声を聞いて現世に戻る苦しみを受けました。
だから、無神論を最近は確信していたのですが、
もし、仏に逢えば仏を殺し・・とは妄想と対峙することでした。
そんな話を先生に質問に交えて先生の講義を聴きました。
二元性一原論が語られて、先生は言われました。
「最近のモノは全く壊れないモノばかりになり、
壊れるモノを技術者はつくってならない風潮です。
モノは頑丈で壊れないから、今度は、
人間が壊れる存在になってしまいましたね」。
この講義の核心が今も鋭く私に突き刺さったままです。


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『ロボット学者第一人者・森政弘先生の講義 その1』


   


     7月 26th, 2014  Posted 12:00 AM

会場は、いつものごとく、東大先端研4号館の一室に、
いつものごとく、ロボット学者の偉い先生方の了解で私も聴講生。
前回から、先生のロボット学、その根源的な宗教論は
単なる宗教講話を超越した講義が、先生自作の回路設計によって、
宗教哲学はその回路の実験で具体的な例証がなされました。
正直、先生の講義メモは7頁びっしりに及ぶほどの分量で有り、
特に「安全ロボット」のあり方は、
「モノの世界観」と「精神世界観」で繰り広げられました。
私は大学人になって最初に思ったことは、講義をするよりも、
大学の講義を聴講したい気持ちが強くありました。
そして、私自身はすでにもう大学は退官していますが、
こうした第一人者の先生から講義を受けるチャンスは大幸運です。
なんといっても、「なぜ、ネジは締まるのか?」という命題から、
その講義は始まりました。
聴講する先生方も、一流大学の一流の大学教授たちと、
その先生方の一部の学生達だけが受けることが可能ででした。
白板には、仏典の重要箇所が抜き書きされて、その意味から、
私たちはそれらの意味を、今回は、先生自作の回路実働モデルで
教わっていくのです。
先生の自作セットの簡単な回路図から、「七仏通戒偈」を
実働モデルから、絶対成るモノに任せ切るということを学びます。
まだまだ、先生から教えられた経典を私は読み切ってはいません。
何しろ、先生からは、私にシリーズ書籍260冊を教えられました。
それは先生がすでに読破し、そこから学んでしかも自作回路で、
その具体化を見せられてしまうわけです。
先生の講義後は先生を囲んでの夕食会がありますが、
どうしても私はその日に京都まで戻らざるを得ずに帰りました。
帰ってから、ワイフに先生からの話や自作回路の面白さを
語り尽くさんばかりに興奮していたそうです。
今、私は、先生の講義から学んだノートのメモを整理しています。
すべてを語り尽くせないとは思いますが、
ずっと懸案だったことが見事に先生から「理会」出来そうです。

『今年早々、最高の講義を受ける・森政弘先生の仏教論』


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