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「資本主義からの逃走」
  「三つのアプローチから同一性の検証」


   


     2月 24th, 2011  Posted 12:00 AM

差分・階差・定差という三つの方策
差異性の有無を検証する方法は三つです。
この思考方法はすでに学問として成立しています。
術語としては、差分・階差・定差と言われています。

■ 「差分」
変化し、その関係を見極めるときに、
ある状態から次の状態での変化差を「差分」と呼びます。

■ 「階差」
そして、明確に比較できる間にある種の法則性があるなら、
いわば数列的な並び方をしているもの同士の差、
これを「階差」と言っています。

■ 「定差」
また、物の配分をするときに等分せずに差をつけて分配することを
問題意識にすることを「定差」をつけて決定するといいます。

これらは、すべからく同一性ではない差異性の特色の解釈方法です。
私が、この三つの差異性を取り上げたのは、
差を見極める方法に対して、明確な解釈とその決定論になっているから、
これをデザイン手法にしようということです。
すなわち、同一性を確認させるには、
「差分」・「階差」・「定差」というイメージを排除する表現方策の発見です。
私が、最も意図することは、企業の顔、商品の顔、
すなわち、企業イメージや商品イメージが確実に社会から認識され認知に至り公知されることを
デザインが請け負うということです。
「確かにあの企業の社会的な存在性と同一」ということをデザインで表徴させたいからです。
「差別化」の抹消をめざす
決して、「差別化」を安易に設定させない、
こうした三つのコンセプト表現方法をデザインが果たすためです。
この手法によって、デザインには決して、
「差別化」という暴力性を抹消させることをめざしています。


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