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『「ふるさと納税」という指標に行政の勤勉性と怠慢性がある』


   


     11月 24th, 2014  Posted 12:00 AM

最も汚らわしい職業に、かって宗教界では税務官というのがあり、
租税こそ、権力の具体的表徴だと言われてきました。
現在の格差社会の原因には税金対策が重要であることは間違いなく、
消費税の問題・地方の貧困性も、この税務という国政対策でしょう。
「ふるさと納税」は元来は、新聞投書から始まり、
それこそ、わが故郷の知事がその創案者と言われています。
どれにしても、この手法の運用方法はこの県が最低です。
一方では、「ふるさとという定義もままならずそれが税務手法?」、
こういう批判もありましたが、私は、明らかにこの納税方式で、
それぞれの地域、その行政マン、首長の怠慢性が計れます。
これは、ユネスコ指定の「和紙」について、
文化庁文化財部伝統文化課の担当者の方々からのレクチャーを知り、
結果、全国の知事、市町村首長の勤勉性=アイディア有りと
怠慢性=まったく自分の街への愛情無しを指標として確認できます。
5年間納めてやっと、その街の産品=農畜産物から工芸品などが、
その納税額で送られてきます。
アイディア深い所からは、美術館やその街の入場券まであります。
もっともつまらないのはその街の広報など欲しいわけがありません。
納税というのは、私自身、原資あってこそ、
モノづくり開発をしてきたデザイナーにとっては、PFIなど、
これからの租税ではない、投資手法と比較検討ができます。
「ふるさと納税」を見ていると、これから、納税者である我々は、
納税したい省庁まで選べることこそ、私が現代は認めがたい、
民主主義だと断言していいのだろうとさえ思います。
それこそ、5000円、10000円で「ふるさと納税」をしてみれば、
地方行政の力量は明確になると提案しておきます。
それこそ、地方行政の勤勉性と怠慢性も、すでにこの社会では、
インターネットですぐに人気度ランキングされてしまうわけです。
全国の知事、市町村の首長、それぞれの行政公務員の皆さんは
すでにランキングづけが起こっていることを知るべきです。
2018年大学問題も、やがてはランキング付けで、
大学存在性も比較検討される時代になるものと思っています。

「花綵を断ち切った、都と鄙、けれどもNetwork社会に希望」


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「講演会でも感じ取ってしまう近頃!」


   


     11月 30th, 2011  Posted 12:00 AM

先日の市長選、そのTVドキュメントを見て、
最もビックリしたのは、元府知事がトイレ使用を
ある場所で拒絶されていたシーンでした。
「独裁者に!、トイレなど貸せるか!!!」、
この横暴な選挙民になり果てた一部の大阪人は情けない存在です。
今回の選挙戦での幼稚な闘争を見ると、
本当に潔い日本人が居なくなったようです。
同様なことを最近、講演会や講習会で感じます。
特に「サラリーマン」しかも大企業の社員たちです。
比べて地方や中小企業、
さらに海外の中国や韓国には礼節と熱心さがあります。
遠慮無く質問は多様にわたり、時には講演時間以上になります。
大企業の社員に限って、
日常的な学習と自己修練が欠落し始めているのか「質問無し」。
最も大企業の経営者能力が日本人らしさを失っているから、
社員に日本人の無礼節さが伝染しているのでしょう。
地方や中小企業では、講演が終われば「質問攻め」です。
大企業の社員は、仲間内の手前もあってか照れ故か「質問無し」です。
もっともそれは私の講演内容に問題があったものと自己反省します。
が、少なからず2画面で16:9、PinPスタイルなど、万全を期しますから、
「質問無し」はショックです。
けれども最近は、
大企業の社員のレベルが低いのだと判断することにしました。
そして正社員しかそうした講演に出席出来ない、
この企業組織問題に連関しているのかもしれません。
企業で、当然ながら専門知識があるはずなのに、
ある質問では、私は本当に驚いてしまいました。
その程度の知識を知らずになぜ「商品化」しているのだろうか、
こんな思いにかられました。
経営者の利益独占に感染しているのでしょう。
これまで、大企業での講演やコンサルを経験してきました。
大学人から解放されたら地方行政から、商店街、
中小企業、宗教界、そして大企業、大学まで、
私が生きた証として、能力性・倫理性・美学性、
さらに礼節性を書き残したいと思っています。
そういえば、大阪市主催の講演会は本当にわずかです。
大阪市活性化を懸命に訴求してきましたが、
「具現化プラン」に向かったことは、
この6年、一度もありませんでした。
大阪市役所も大企業なので、
サラリーマン的症状に冒されていたことは明白です。
福井時代も市や県に向けて批判すれば、
必ず「仕打ち」にあってきましたが、今はまったくなくなり、
よく私の提案やアイディアを受け入れてもらえます。
さて、このブログでの大企業サラリーマン向け発言も、
「トイレは貸さない」というようなしっぺ返しにあうかも?です。
構いません、それは大企業のサラリーマンとして、
「生きていない」ことを自己証明しているのです。
まったく、東北の市町村にはリーダーがいっぱいおられます。
ところが、東京の政治集団はもちろんのこと、
政府・官僚・経財界にリーダーは皆無です。
これが日本の現状です。
地方、中小企業が、日本を再生することは間違いないでしょう。

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