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Posts Tagged ‘文化遺産’


『ユネスコ遺産から戦争をという意図には絶対反対』


   


     11月 7th, 2019  Posted 12:00 AM

台風から水害、今度は火災に見舞われています。
自然災害、人災、犯罪から安全と安心を獲得するのは大変です。
世界情勢も様々な局面を迎えて、またTOKYOオリンピックという
大きなイベントを控る中、見通しが甘いようです。
私は、これだけ他国のスパイが多い我が国では、
スパイのミッションで起こりうるテロなど含め災害から守るべき、
ユネスコ遺産や文化遺産、建造物には、
最大限の「知恵と資金」での対策を望んでいます。
そして公安を通じて、スパイの検出がとても必要となってきているのです。
007やミッションインポシブルの見過ぎでしょうか、
否、そうは言えない情勢だと判断しています。
それこそ、スパイなど全く必要が無かった我が国は、
とても平和で良き国家になってきたと思っていましたが、
どうしても、はっきりと明言をすれば、中国・韓国・北朝鮮、
それらが新たな策略=designになってきています。
とても嫌な事態になっているとしか言えない世界観だと思っています。
首里城、そして白川郷だったりすれば、
残念ながら、根付いた文化が消失します。
「文化遺産防災学」、ちょうど数年前からこの分野の専門家が、
デザイナー仲間のご子息で、拠点のある京都はもちろん、
地域や世界での活動をうかがっていました。
そして私の研究拠点も、危機とはRiskとCrisis、
「危機解決学」構築のためのコンシリエンスデザインです。
それは、「危機管理学」ではない危機は管理はできないという、
いとこに助言された「危機解決学」は必要なのです。


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『「未来学」なら、伝統工芸を止めるという「裏切り」を』


   


     4月 26th, 2019  Posted 12:00 AM

編者である福井県立大学の教授(FB)から、
私宛に一冊の本が届きました。
これは「越前和紙」のあるプロジェクトの記録本でした。
私が福井にいる頃に、もう30年ほど前になりますが、
越前打刃物や越前和紙などの産地に、
インダストリアルデザインを導入しようとしていました。
ちょうど、産地で結成した「オータキ・ペーパーランド」で、
NewYork展も行い、職人たちは、話題と評価を得て自信をつけました。
「和紙」がユネスコ無形文化遺産に選ばれた時には、喜びもつかの間、
それは三つの産地のみで、最も歴史が長い福井の産地は外れていました。
このことに怒りの文章を綴っていたら、地元出身の参議委員の議員氏から
お呼びがかかり一緒に文化庁との話し合いにも出掛けました。
今では、福井の産地もユネスコ世界遺産に選ばれています。
本にまとめられたこのプロジェクトにも見過ごしていることがあります。
いい加減に昔からの道具とトロロアオイという媒介物を捨去ること。
当時から、製造工程を私は準備しています。
今では、伝統工芸の復活というコラボレーションをやっていますが、
新たな産地として、それこそタイトルの「未来学」は書かれていません。
新しいペーパーが書かれていません。
「未来学」なればこそのコンセプト(もうこれ自体古い)が
欠落しています。
書籍にも当時の私の厳しい言葉、職人と見つめた展望、
達成そして感謝があります。
なかなかの書籍がまとまり、私の活動に文章を寄せてくれた産地の方々、
編者の先生に御礼を申し上げます。
「KAMI」=商標は不認可と「森羅万象紙爲」がコピーでした。

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Posted in ConsilienceDesign, 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ


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