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Posts Tagged ‘空気清浄’


『エア・コンディショナーが空気の質を変える』


   


     3月 17th, 2020  Posted 7:56 PM

今では冷蔵庫の背面は「平ら」です。
設置には必要なクリアランスをおさえれば
すっきりと空間に収まります。
しかし昔の冷蔵庫には、後ろ姿に放熱板がついていました。
東芝に入ってすぐの頃(1975頃)、ディレクターが、
冷蔵庫を真っ平らにしたのは、デザイナーの力だと力説してくれました。
ある時、グッドデザイン賞の審査会で、
「エアコン」を審査対象としていた委員達=建築家たちから、
「インテリアの邪魔になる、隠したい存在」と言われました。
その頃の「エアコン」では、室内はそれなりでありましたたが、
室外機のあり方も問う審査でした。
審査委員長だった私は「全てのエアコン」一律に賞を見送りました。
デザインの力で、解決すべきだと業界にその進化を促しました。
「エアコン」つまり「エア・コンディショナー」は、
外の空気以上として最適な室内温度管理、清浄な空気、森の中のような空気、
集中できる空気、海の波音を、感じさせる空気の質に変換しなければなりません。
「新型コロナウイルス」で、世界中が闘っています。
旅客機の空気循環システムは、高い空気清浄を実現しています。
「エア・コンディショナー」には、
室内と室外には、ウイルス対策の実装が要ります。


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『霾(つちふる)のは中国からの人災である』


   


     5月 9th, 2017  Posted 12:00 AM

黄砂が飛んでくるというのは子どもの頃習った気がします。
タクラマカン砂漠・ゴビ砂漠(見ておきたい)から、
中国、韓国そして日本列島に偏西風でやって来ます。
それは天災でしたが、中国の土地劣化によって今では、
「黄砂飛来」というもはや雨上がり翌日の人災になっています。
TV報道で北京などにはPM2.5=超微小粒子状物質が視界を閉ざしています。
PM1.0が米国で認められて
中国ではマスクどころか防塵マスクの人々を見ます。
この人災に日本まで大変な事態になりました。
問題は黄砂という天災が人災となり、硫酸イオンや硝酸イオンが
私たちにも多大な身体的影響を与え出しているのです。
私のふるさと福井にはエチゼンクラゲがやはり中国からやってきて巨大化、
大迷惑を受けていますが、同等のすべて人災でしょう。
現在、空気清浄と水清浄での新素材開発デザインをしていますが、
これはデザイン主導=コンシリエンスデザインでの新素材化が可能です。
あくまでもこれからのデザインテーマです。
こうしたことに取り組んでいるのは、KAIST=韓国科学院の環境デザインも
コンシリエンスデザインでこの人災解決に取り組んでいます。
デザイン領域の拡大事例だと思っています。
したがって、私の阪大寄附講座では安全信頼性と人災解決環境デザイン、
現在は、こうしたモノデザイン企画でこの領域に四名の招聘教授がいます。
近々、新素材でのセルロース戦略とカーボン戦術に取り組んでいます。
この新素材で、これからデザイン実験が必要ですが、
空気清浄のモノ=商品化も見えてきたと確認しました。
「黄砂飛来」とは「霾=つちふる」という漢字がありますが知られていません。

* 「KAIST=韓国科学技術院の先生を招いて」
* 「KAIST・韓国科学技術院での講演」
* 『セルロース素材によるわが国の基幹産業化』
* 『除染されていない間伐材へのデザイン開発』
* 『ビジネスデザインモデルのためのコンシリエンスデザイン』


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