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Posts Tagged ‘金環日食’


「『風景』とは天地異変のシグナルだった」


   


     5月 22nd, 2012  Posted 12:00 AM

「金環日食」は感動を与えるイベントになったようでした。
そして、今年は天体には大きな変動が起こってきています。
中国古典書によれば、
「光景・風景・情景」には定義があります。
「風景」は、日食・月食・彗星・暴風雨、
この四つを自然景観の原義としています。
日本では、これまでほとんど意識外のはずだった、
竜巻と雹の怖さをつい最近知らされました。
地球環境の異変、特にわが国では大地震や大津波が起こり、
毎年毎年、異常気象と言われ続けてきましたが、
昨年からは異常気象どころか、天地異変が連続しています。
そしてそれを裏付けるかのように、
すでに「スーパーフレア」が観測されているということです。
太陽での黒点観測や、
磁力異変の話を耳にすることはありますが、
それほど詳しく私は知っているわけではありません。
少し知識を増やしたいと思っています。
むしろ、地球上での磁力線が世界各国では差異がある、
そのことは、CRTモニターのデザイン設計をしている時には、
緯度と経度で大きな影響をCRTに与えていることを知りました。
そこで、もしも、地磁力を人工的に変化させているとするなら、
Wi-Fi環境を整備するときには地磁力との関係を詳細に、
国際的な制度にまですべきだろうとすら考えます。
太陽と月、そして通信ネットワークでの、
電磁波コントロールとマネージメントが必要なのかもしれません。
ムーンフェイズ時計によって、
自分の体調との関係はもっともっと知識獲得が不可欠なのでしょう。


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「カレイドスコープ=万華鏡というレトリック」


   


     5月 13th, 2012  Posted 12:00 AM

間もなく「金環日食」が見られます。
正直、とても期待しています。
TVでこの日食の見方など注意点が報道されています。
大事なことです。
きっと、自分の生涯ではもう見られないでしょう。
そこで気づいたのが、「万華鏡」のことです。
これは、人間の視覚感覚をとてもうまく利用したモノです。
小学校時代には自分で工夫して作った経験があります。
これは知人からプレゼントされたモノです。
中には貴石や宝石が詰め込まれていて、
しかも一点ダイヤモンドがあるということで。
日本のダイヤモンド業界のシンジケートも教えてもらいました。
時折、万華鏡を見つけると収集したいと思ってしまいますが、
コレに勝るモノには出会っていないので、
収集というビョーキには取り憑かれていません。
日本には江戸時代に入ってきたモノと言われています。
私が気に入っているのは、
鏡の利用です。
私は、展覧会手法やインスタレーションに「鏡」を使います。
なぜなら、「鏡の背後には、冥府への階段がある」。
このレトリックに心惹かれています。
そして、万華鏡の組み合わされている鏡は、
冥府世界観をさらに錯視虚像世界に変換していることです。
このヴァーチャル的なリアル感は、
唯一、一回しか見ることができません。
体験というのは、たった一回とか、唯一であることが大事です。
翻って失敗は二度繰り返さないということにもつながりますが、
それがなかなか出来ないものです。
だからこそ、あらためて人生が万華鏡のごとしという、
このレトリックがあてはまるのでしょう。
金環日食、ますます楽しみです。

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