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『超音速だからこのカラーは零戦と同じかも』


   


     12月 14th, 2017  Posted 12:00 AM

まるで「ネギ」のようだって言うのは素人感性です。
子供の頃、ともかく記憶したのは
まずは拳銃:ピースメーカーと軍艦と戦闘機でした。
これらの絵が描けて本当にほとんど知っていました。
今、子供が新幹線や山手線の駅名を言えるようなものです。
だからNASAが開発した超音速機、その船体=飛行機は
SHIPと呼ぶので私も船体としますが、
この音速機=東京からニューヨークを5時間というのは、
大丈夫と思いますが、コンコルドを超えた飛行機の登場です。
よくNew YorkのJFケネディ空港でコンコルドを見ました。
どうしても乗りたくて申し込みを2回やりましたが、駄目でした。
そうしてコンコルドは無くなってしまったのです。
あの模型が置かれている国内のホテルは知っています。
とてもモデルとしても美しく、これほどの模型はなかなか無いでしょう。
では、このNASA開発の超音速機はまるで「ネギ」だと言われていますが、
その指摘は間違いだと私は思っています。
これはあくまでも私の推測でしかありません。
なぜ、「ネギのような」というのは、
二つの理由があると思っています。
一つは明らかに来年度の流行色がグリーンとホワイトだということです。
そしてもうひとつは、零戦のカラーリングです。
最初の零戦、真珠湾攻撃は灰色だったらしいですが、
零戦の性能とその攻撃法にあったのだと私は思いたいのです。
零戦性能は長距離を飛ぶものでしたが
操縦技能が訓練されたパイロットたちは、
急降下一撃発射にありました。
急降下するそのスピードは、特にスッピットファイアーなどにとって
その急降下しながらの戦法は恐ろしく正確だったらしいのです。
そこで急降下スピードを知って音速機はグリーンになったのでしょう。
グリーンといってもそれはカモフラージュ柄です。
そして特に高度があって、その飛翔物体色としては、
おそらくプロモーションビデオを撮れば、
きっとこの物体色=船体カラーは美しいと私は思っています。

* 『「電卓」内の増殖化と焦点化にパソコンがある』
* 『軍事技術である人間工学 は軽薄に語るべきでない』
* 『ケプラー452b星人かもしれない』
* 『大戦学理を超えた平和構築の情勢報告』
* 『情報戦とマッハ戦から無関係であってほしい』


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「『オスプレイ』形と性能・デザイナーから見れば」


   


     6月 8th, 2013  Posted 12:00 AM

昨日、自動車関係の論文で、
私は車両の「形と性能」に関する依頼論文が発刊されました。
そうしたら、またまた大阪市長の提案発言が社会問題です。
これはわが国が「敗戦」結果、日本が背負い込んだ大問題です。
それ以前に、私は、この飛行物体を評論するべきと考えました。
水平飛行=飛行機と垂直飛行=ヘリコプターの融合体です。
アイディアとして、垂直と水平を結合させることは当然です。
また、デザイナーとしてとりわけ飛行機やヘリコプターは、
私にとって、生きがいを感じる物体=モノです。
無念なことは武器であり兵器だということです。
だからこそ、社会問題をさらに厳密にしています。
私としては、ずばり、「安易な飛行物体」と切り捨てられます。
それは、飛行機としてプロペラ機であることは、
人類の知恵が辿りついた解答であったことは認めています。
さらに、上昇飛行としてのヘリコプターも、
航空工学的には、まだ未解明部分が残っていても、
安全な飛行物体であることも諒解することができます。
しかし、この水平と垂直、両方を飛行機とヘリコプターの構造を、
一つに統合して、形にそのまま性能を表現したデザイン、
この安易さを私は疑わざるを得ません。
私が最も危険と見なす点は、
飛行機としての飛行翼先端に駆動機があること、
これは水平飛行するときの揚力と抗力の制御が不可能です。
そして、ヘリコプターとしての上昇において、
駆動機が横並びでは気圧変動差の制御に不安感があります。
これは縦並びで水平飛行を補助すべき配置であるべきでしょう。
そして、最も肝要なことは、
垂直と水平への移行が駆動機であるプロペラが、
垂直から水平へと変化に進化した何かが欠落しています。
したがって、ヘリコプターでたとえば戦車をぶら下げて移動、
こうした軍事訓練は、けっして海洋でなければ困難なはずです。
韓国へ行けば、高速道路は長距離で真っ直ぐです。
高速道路が、そのまま滑走路機能になっています。
比して、わが国の高速道路にその機能はありません。
それこそ、大阪八尾空港の滑走路は最大6t許容までです。
まして、オスプレイ16t許容はすでに無理だということです。
だからこそ、このアイディアはデザインで進化させるべきです。


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